第100回記念大会で注目選手の1人が横浜高校の万波中正選手。
見た目やプレースタイルから「オコエ2世か?」と思ってしまいます。
その万波中正選手ですが、実はこの春はベンチ外に「干されて」いました。
いまや横浜高校の4番を打つ中心選手の1人が万波中正選手。
いったい春にベンチ外に干されていた理由とは何だったのでしょうか?
万波中正選手のプロフィール!オコエ2世と言われる共通点が…
ブルーフェニックス(東京都練馬区立開進第二小学校)→東練馬リトルシニア(東京都練馬区立開進第二中学校)→横浜高校3年生🌸(背番号13)
甲子園出場2回(夏2回)
高校通算本塁打 現在40本
2018年 神奈川大会2本塁打 記録
2018年 神奈川大会打率542記録
万波中正君✨
プロ注目選手 pic.twitter.com/hRbfReY4W9— Masanao 3 A#4#1 (@MASANAO_0416) 2018年7月31日
横浜高校の外野手・万波中正(まんなみちゅうせい)選手は、
右投げ右打ちで身長190cm、体重89kgの恵まれた体格の持ち主です。
コンゴ人の父と日本人の母の間に生まれました。
ポジションは主に外野手、サブポジションとして一塁手、
場合に応じて投手としてマウンドに上がることも。
万波中正選手は、中学時代は東練馬シニアに所属し、
その後横浜高校に進学しました。
中学時代から目覚ましい成績を残しており、
1年生時にリトルシニア全日本大会ベスト8、
3年生時には同大会でベスト4と活躍をしてきました。
万波中正選手は、MAX138キロを投げる投手として
注目の的。
のちに万波中正選手の特徴を紹介しますが、
姿形や強打の強肩といったところは
楽天イーグルスのオコエ瑠偉選手と共通点が多く、
「オコエ2世」とも言われています。
横浜高校で万波中正選手が1年生時に
チームは夏の甲子園2回戦進出し、
彼自身もベンチ入りを果たしました。
2年生時にも夏の甲子園に出場、
そして最後の夏となる今回の100回大会にも
ベンチ入りを果たしています。
しかし、そんな万波中正選手は今年の春には
「ベンチ外」で監督から”干されていた”と言われています。
事実それに近いものがあったのですが、
万波中正選手が干されていたのは
どういった理由だったのでしょうか?
万波中正選手はベンチ外に干されていた理由とは?
出るか、万波弾!!昨秋から不振が続いた未完の大器が南神奈川大会で復調。まだまだ進化を続ける万波が明日から聖地で大暴れすることに期待が集まります。#タウンニュースNEXT #高校野球 #100回記念大会 #甲子園 #横浜高校 #万波中正 #背番号9 pic.twitter.com/NNLZtk0Gec
— タウンニュースNEXT (@next_tn9) August 8, 2018
万波中正選手はこの春には寮から退出させられ、
さらに夏の南神奈川大会でも当初はベンチ外という
想定外のことも起こりました。
1年生のときから甲子園の出場メンバーに入っていて
実際に試合にも出場していたのに
なぜこのようなことになったのでしょうか?
その理由は、平田監督による万波中正選手への
「愛のムチ」とも言える内容でした。
平田監督は次のように述べています。
「頭がよくて好奇心旺盛、研究熱心であるがゆえに、いろんな方向に考えが及びブレていた。(メンバー外で)挫折も味わいながら、個人の成績よりも、チームを勝たせることに気持ちが入った」
引用元:https://www.zakzak.co.jp/spo/news/180730/spo1807300010-n1.html
2年生のときから万波中正選手は
打撃不振に陥っていたのも事実です。
しかし、平田監督は
「野球に取り組む姿勢にも問題あり」
と判断して退寮を命じ、万波中正選手は
片道およそ90分かけて通学していました。
ただ、そこで万波中正選手は腐らずに、
誰よりも早くグラウンドに来て準備するなど、
平田監督の意図をくみとり、精進しました。
このように平田監督からお灸をすえられた万波中正選手ですが、南神奈川大会の本大会がはじまるとベンチ入りしました。
そして今回の横浜高校甲子園出場の原動力に。
退寮になったりベンチ外になったというのは、
「一度リセットさせる」という理由も
あったのではないでしょうか?
万波中正選手の特徴
万波中正選手の1番の特徴は、
190センチ89キロの恵まれた体格を生かしたプレーです。
現在は主に外野手としてプレーしており、
時折内野手と投手を務めます。
さながら二刀流といったところでしょうか。
登板する機会は少ないですが、
投手・万波中正の特徴は140キロを超える
ストレートも投げ込むことです。
今は140キロを超えるストレートを投げる投手はたくさんいますので、球速面ではさほど魅力を感じないかもしれません。
しかし忘れてはならないのは
彼は190センチの長身右腕であるということです。
長身から繰り出されるストレートは角度がついていますので、非常に打ちにくく威圧感を感じます。
阪神の藤浪晋太郎投手も身長が190センチを超えており、高校時代はエースとして春夏甲子園の連覇を成し遂げました。
現在は投手としての登板機会は少ないですが、
とても魅力がある投手という一面も持っています。
続けて、野手としての万波中正選手を見ていきたいと思います。
まず打撃面では、パンチ力が最大の魅力といえるでしょう。
下級生時代から3年生に至るまで活躍し続けています。
一度彼の打球を実際に見たのですが、打球速度がとにかく速いです。
また広角に打つことができ、右方向だからといって打球が弱くなることはほとんどありません。
そして、守備面での彼の特徴は肩力です。
守備範囲はそこまで広くはないのですが、
投手として140キロを投げることができるだけあり、
目を見張るような送球を披露します。
南神奈川大会でも強肩で
チームの危機を救うシーンも見られました。
万波中正選手まとめ
2018.7.29 南神奈川県大会決勝
vs 鎌倉学園投手版 万波くん⚾️
この身長にステップ幅の小ささ。
これほどまでに縦撮りの画角に愛される選手はいないんじゃないかな😌甲子園でも活躍を期待!#横浜高校 #万波中正 #横浜高校野球部 #南神奈川大会 pic.twitter.com/074kQn9RS1
— F・ジーターM26鹵@克己#33増田珠 (@F_Jeter_m26) 2018年7月31日
これまで紹介してきた通り、万波中正選手は投手としては140キロのストレート、野手としてはパンチ力のある打撃に走者を射抜く鉄砲肩と恵まれた身体能力を生かしたプレーが売りの選手です。
これだけ魅力にあふれた身体能力があれば、当然気になるのは高卒でプロ入りが可能なのかということではないでしょうか。
私の見解としては、下位でどこかの球団に指名されるのではないかと考えています。
といいますのも、彼を表す時に「素材型」という言葉が良く使われます。
そのため上位指名は難しく、時間をかけて育成するために下位指名になるのではないでしょうか。
彼が素材型の選手であることには私も同意します。
打撃面ではタイミングの取り方が固く、遅いためスイングが崩されやすく変化球への対応に疑問符がつく場面が何度が見受けられました。
やわらかいタイミングの取り方で、変化球も拾えるようになると1段ステップを上ることができるのではないでしょうか。
また投手としての万波中正選手も、140キロ超のストレートは素晴らしいですが、コントロールや変化球の精度がもう少し欲しいところだと感じます。
現在、横浜高校では野手としての出番が多く、エースの座に上り詰めることができていないのは、この辺りに原因があるのでは、と私は考えています。
しかしながら、万波中正選手が魅力的な選手であることは間違いありません。
「大学や社会人に進み、経験を積んでほしい。」
という声もありますが、私としてはプロの世界に飛び込み、能力のあるコーチや選手に揉まれながら、恵まれた身体能力を生かして成長してほしいと思っています。
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