いつもは1人や男友達と気兼ねなく行っていた野球観戦。
ですが、一緒に野球観戦する奥さんや友人が妊婦さんだった場合、一緒に楽しむためにはいつもと違う視点からの配慮・気遣いが必要となります。
実際に私も妊婦さんと野球観戦に行ったことがあり、いつも以上に気遣いをして楽しんでもらうように務めました。
そこで今回は、私が妊婦さんとの野球観戦で得た楽しむための「9箇条」をご紹介します。
『企画段階』
『当日~観戦中』
『観戦後』
の3つのシーンに分けて紹介していきます。
あくまでも「妊婦さんの安全が最優先」です!
妊婦さんとの野球観戦「企画段階」での注意点3つ
まずは野球観戦の「企画段階」に気をつけたい4つの注意点を見ていきましょう!
意外と男同士で企画していた時には気付かなかったポイントがあるかと思います。
妊婦さんの負担にならない球場を選ぶこと
妊婦さんと一緒に野球観戦する際にとても重要なのが、球場の立地・アクセスの確認です。
- 最寄り駅からどれくらい歩くのか?
- 直行バスが運行されているのか?
- 坂道や階段はどれくらいあるのか?
など妊婦さんにとって体力的にキツくない球場を選ぶようにしましょう。
また、
- 公共交通機関で座って行けるのか?
- 自家用車で行けるのか?
なども忘れがちですが重要です。
いつもあなた自身が行き慣れている球場があれば迷子にならないですし、妊婦さんとしても安心感があっていいかもしれません。
もしも、あなたも妊婦さんも初めて行く球場であるならば、しっかり事前にリサーチして野球観戦に出掛けましょう!
安全かつ快適に楽しめる席を確保する
「確保する座席は応援したいから外野一択!!」
などは言語道断です!
というのも、男性が思っている以上に妊婦さんは野球観戦で体力を消耗します。
そのため、下記に紹介するような席は妊婦さんとの野球観戦では避けた方が無難です。
- 一般的に攻撃回で応援必須な外野席
激しい運動…とはいかないまでも、盛り上がると興奮して思わぬ体力の消耗を招くこともあります。妊婦さんにとってお腹の中の赤ちゃんに負担をかけないことが重要です。
- 内野席で防護ネットが無くなっている場所
下の画像の赤い丸で囲った部分は、ライナー性のファールボールが飛んできて危険があり、妊婦さんに限らず注意が必要な座席です。

特に両軍ベンチの上あたりから中段にかけては、よくファールボールが飛んできます。
妊婦さんのお腹にボールが当たったりしたら大変です!
- バックネット裏の内野席でもたくさんの階段を登る席
少しでも妊婦さんに負担をかけないようにしたいところです。
- 通路に面していない席
左右に他の観客がいて、自由に身動きが取れないため体に負担をかけることもあります。
野球場の座席は総じて狭いので、隣の観客に気を使って席から動きにくい場面もあります。
なるべく妊婦さんが辛くない様な配慮が必要です。
次は逆に、妊婦さんとの野球観戦に適した座席をご紹介していきます。
- バックネット裏の内野席
ファールボールが飛んでくる危険もなく、比較的静かに観戦できるため安心です。
- 座席の前や横が通路に面した座席
座ってるだけだと逆に疲れる場合があります。
通路側の座席はトイレに行くなどの移動もしやすいですし、広くゆとりを持って着席できる感覚があります。
- 3階席より2階席などゲートからの移動が少ない席
ゲートから遠いと席を外してトイレに行く場合でも移動距離が長くなります。
また階段の登り降りが多いと妊婦さんの体に負担をかけることにもなります。
こういった点にも配慮して移動が少なくて済む座席で観戦したいものです。
- VIPシートやボックスシートなど、ゆったりできる座席
広々と快適に野球観戦できる所です。
少しでもゆったりとした座席を確保できるのであれば、それに越したことはありません。
ですが、金銭的・倍率的にゆったりとした座席の確保が難しい場合は、妊婦さんが動きたいときに動けるよう通路に面した席を確保しておくとグッド!
今までの野球観戦が外野一択ばかりであれば、妊婦さんと野球観戦の際には「体に負担がかからない快適な座席」を確保することに務めましょう。
そこで、特に注意が必要なのは『当日引換券』や『招待券』です。
球団公式サイトからチケットを予約して決済しているのであればいいのですが、友人から譲り受けたり、企業サービスで貰った当日引換券や招待券は要注意です。
これらのチケットは指定席チケットと違い、確実に着席して野球観戦出来る保証がありません。
また、試合開始の数時間前からチケット窓口に並んで引き換える必要があるなど、妊婦さんには酷なこともあります。
妊婦さんと野球観戦に行く場合は、確実に座って観戦できる指定席のチケットを購入しておきましょう。
妊婦さんの体調を第一に考えた持ち物を持参する
チケットの購入が済んだら、あとは当日を楽しみにして待つだけ…ではありません!!
これからお話しする持ち物は、普通の野球観戦で使っているグッズとは違い、妊婦さん御用達グッズです。
具体的には、『座布団、マスク、キャップ&タオル、羽織る物』の4点を指します。
VIPシートなどクッションがある座席は不要ですが、多くの球場はシートが堅いので、快適に観戦するためにも座布団を準備できるのであれば準備しましょう。
また、マスクは妊婦さんであればご自身で常備しているかもしれませんが、備えあれば憂い無しです。
妊婦さんは他のファンから風邪をうつされても風邪薬が飲めなかったり、風邪自体が胎児に影響を及ぼすなどという事態に発展しかねません。
そして、キャップ&タオル、羽織る物は当日の天気や球場にも依る(ドーム式orオープン)のですが、炎天下では直射日光で体調不良になりかねませんし、春先や秋のナイターゲームは冷え込みます。
「さすがにやりすぎだろ…」と思うかもしれませんが、妊婦さんと野球観戦するのであれば、事前に準備できるものは準備しておきましょう。
妊婦さんとの野球観戦「当日~観戦中」の注意点3つ
ここまで万全の準備を重ねてきたら、当日は野球観戦を思いっきり楽しみましょう!
ただ、妊婦さんと一緒に来ているということは忘れずに、野球観戦当日~観戦中にはこれから紹介する3つの点は注意してください。
球場のトイレの場所を把握して、混雑しないタイミングで行けるよう声かけする
チケットを確保する段階でトイレの場所もチェックできれば最高なのですが、そこまで神経質にならなくても、プロ野球の試合を開催する球場であれば、トイレは程よい感覚で設置されていると思います。
ネットで『○○球場 トイレ』などで検索すれば、スタジアムマップが調べられますし、現地で見取り図を確認しておくのもOKです。
妊婦さんは胎児がお腹に居る影響で、トイレが近くなったり、急に体調不良になる可能性があるので必ずトイレの位置は確認しておきましょう。
また、一般的には応援しているチームの攻撃回が終わったときに、トイレや売店に行くことが多いですよね?
ですが、そのタイミングは他のファンとタイミングが被ってしまい、トイレも売店も混雑していることが多いです。
そのため、オススメのタイミングは応援しているチームの攻撃回で2アウトになった時です。
攻撃回をしっかり見たい気持ちは分かるのですが、野球観戦になれていない妊婦さんと一緒に野球観戦する場合は、トイレや売店が混雑しないタイミングで率先して声かけしてあげましょう。
医務室の場所を”妊婦さんと一緒に”確認する
今回、一緒に野球観戦に行くのは男友達ではなく妊婦さんです。
妊婦さんは体調を崩しやすいということを忘れないでください。
妊婦さんにとってその球場が行き慣れない場所であれば、いつもより緊張するでしょうし、ファンの熱気に圧倒されて急に不安な気持ちになるかもしれません。
体調が少しでも悪くなった場合は、球場にある医務室にお世話になることもあるかもしれません。
しかし、ここで注意してほしいのは、「あなただけが医務室の場所を知っている」のではなく、「妊婦さんと一緒に確認して、妊婦さんも医務室の場所を知っている」ということです。
妊婦さんひとりの時に体調を崩すこともありえますので、できれば一緒に医務室の場所を確認しておきましょう。
紳士的に妊婦さんをエスコートする
男性同士で野球観戦に行くと、じゃんけんで負けた方が買い出しに行ったり、交互に買いに行ったりすると思います。
ですが、妊婦さんと野球観戦に来ているのであれば話は別です。
妊婦さんの飲みたいドリンクや食べ物の調達は、身軽なあなたが率先して行くようにしましょう。
また、滅多にあることではないですが、ファールボールが飛んでくる可能性や、酔っ払った人が絡んでくる可能性もあります。
私自身、ファールボールが当たった人を見たこともありますし、過激なファンが負け試合で荒れているのも見たことがあります。
妊婦さんの身体を第一に思いやり、もしファールボールが飛んできたら妊婦さんをかばう、といった行動も大切です。
あなたが紳士的な振る舞いをして、おたがいが野球観戦を楽しめるよう気配りしましょう。
妊婦さんとの野球観戦「観戦後」の注意点3つ
無事に野球観戦を終え、楽しかった球場を後にするだけ。。。
といきたいところですが「帰宅するまでが野球観戦」です。
ここでは、野球観戦後に注意したい3つのポイントを見ていきます。
いくつかの帰宅ルートをピックアップしておき「最短・快適」に帰宅を
野球観戦は平均して3時間かかる長丁場。試合が終わるころには妊婦さんに限らず疲れています。
帰宅時にはいくつかの帰宅ルートをピックアップしておき、できるだけ最短で快適に帰宅したいものです。
球場によっては、最寄り駅が複数あったり、シャトルバスが運行されているなど、いくつかの帰宅ルートがあります。
そんな時、帰宅ルートを決める際の優先事項は「どれだけ快適に過ごせるか?」です。
10分程度の違いであれば、ギュウギュウ詰めの電車より、座れるシャトルバスの方が妊婦さんにとっては有り難いものです。
自家用車で球場に行ける場合は、あまり気にする必要はないかもしれませんが、当日の人の流れを見て、比較的空いているルートを選んで帰宅するようにしましょう。
混雑を避けるために試合途中でも帰る”苦渋の決断”を
快適に帰れるルートを探そうにも、最寄り駅が1つしかなくて試合後の混雑を避けられない場合もあります。
ちょっと名残惜しいのですが、混雑を避けるために試合を最後まで見ずに、8回終了時など早めに野球観戦を切り上げるのも一法です。
負け試合などではよく目にする光景ですが、妊婦さんが快適に帰路につくためには大切なことです。
以前、私が野球観戦をしたときに印象的だったのが、子供2人を連れたお父さんが7回終了時に帰宅した姿でした。
子供の体調管理のため、苦渋の決断の末に早めに切り上げていたと思うのですが、妊婦さんの場合でも同じことが言えますね。
思い切って帰宅時間を遅らせるのも一手
どうしても試合を最後まで見たい場合は、野球観戦を楽しんだ後に「思い切って帰宅時間を遅らせる」ことも一手です。
球場近くのカフェやファミレス、飲食店で一服してから帰ることで、妊婦さんの休憩にもなります。
また、多くのファンで混雑のピークになっているバスや電車を避けることもできます。
私自身よく使う手なのですが、球場の近くの一休みできそうなお店を事前にピックアップしておくと良いでしょう。
しかし、この方法を使うファンでお店が混雑している場合もあるので、球場周辺のいくつかのお店を確認しておきましょう。
行き当たりばったりでお店探しでウロウロするのは、妊婦さんでなくても疲れます。
後味の悪い野球観戦にならないようにしたいところです。
まとめ:妊婦さんとの野球観戦
ここでは、”妊婦さんと一緒に野球観戦する際に気をつけたいポイント9箇条”を見てきました。
いかがだったでしょうか?
妊婦さんに負担をかけない気遣いが多くあるのがおわかりになったかと思います。
もう一度、9箇条をおさらいしておきましょう。
- 妊婦さんの負担にならない球場を選ぶこと
- 安全快適に楽しめる席を確保する
- 妊婦さんの体調を第一に考えた持ち物を持参する
- 球場のトイレの場所を把握して、混雑しないタイミングで行けるよう声かけする
- 医務室の場所を”妊婦さんと一緒に”確認する
- 紳士的に妊婦さんをエスコートする
- いくつかの帰宅ルートをピックアップしておき「最短・快適」に帰宅を
- 混雑を避けるために試合途中でも帰る”苦渋の決断”を
- 思い切って帰宅時間を遅らせるのも一手
いつものように男性同士で野球観戦に行くときより、気遣うポイントが多かったと思います。
おたがいに気持ちよく野球観戦するために、妊婦さんと一緒のときはあなたが少しだけ頑張りましょう!
“おたがいが気持ちよく楽しむ”
というのが大前提なので、上記の9箇条を守っていても妊婦さんが嫌がっているのであれば、野球観戦は辞めておきましょう。
妊婦さんに無理強いするのは絶対にNGです。
最後までごらんいただきありがとうございました。
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