「野球観戦に行くのにグローブの持ち込みって必要?」
「グローブ持ってなかったら危険なの?」
野球場の様子を見てるとグローブ持ってきている人がいるので「グローブ必要なの?」って疑問に思いませんか?
草野球などで選手としてプレーする時には、絶対必要なアイテム、グローブ。
客として野球観戦に行く時にグローブはあったほうが良いのでしょうか?
結論から言うと、グローブは持っていっても持っていかなくても、どちらでも良いです。
持っていく場合、いかない場合どちらにもメリットとデメリットがあります。
ここでは、野球観戦時のグローブの持ち込みについて、埼玉西武ライオンズの本拠地・メットライフドームを例に見ていきましょう。

グローブ持ち込みで野球観戦する場合に役立つパターン4つ!
まず野球観戦時のグローブの持ち込みについてですが、球場の座席への備え付けや貸し出しなどは行っていません。
ご自身でグローブは準備する必要があります。
自宅にあるもの、持っている人から借りる、新しく買う、何でもOKです。
実際にプレーするわけではないので、グローブにこだわらなくても大丈夫です。

グローブを持ち込んで何をするのかと言えば、グラウンドから飛んでくるボールをキャッチするためです。
コンコースなどでキャッチボールをして遊ぶためではありません!
グラウンドから飛んでくるボールは、主に以下の4パターンに分かれます。

試合前の打撃練習中にボールが飛んでくるかも!
メットライフドームでは、通常試合開始2時間前に開場します。
場内に入ると、既にビジターチームの打撃練習が行われています。
打席にホームランバッターが立っている場合は、打球が頻繁に外野席まで飛んできます。
練習中のボールは、キャッチしても全て係員に返却しなければなりません。
打撃練習なので内野席にファウルボールのような打球が飛んでくることはほぼありません。
試合開始前のサービスで選手がファンにサインボールを投げ入れる!
試合開始直前、ホームチームの選手がベンチから出てきて守備位置に就きます。
その際、ベンチ上やそれぞれの守備位置に近い客席を中心に、サインボールの投げ入れが行われます。
タオルなどの応援グッズでアピールすると、サインボールが飛んでくるかもしれませんよ!
選手が観客に向かって剛速球を投げるわけではありませんので、ファールボールが飛んできたときほどの危険性はありません。
しかし、グローブを持っていたほうがボールをキャッチしやすいことは間違いありませんね。

試合中のファウルボールやホームランボールは危険!グローブがあると危険回避になる
試合中、内野席前方ならばファウルボール、外野席ならばホームランボールが飛んでくることがあります。
これはかなり危険ですので、グローブがあるにこしたことはありません。
危険回避になります。

また、試合展開や選手によっては3アウト目をキャッチした後、ベンチに戻る際に、手にしているボールを客席に緩く投げ入れてくれることもあります。
メットライフドームでは、試合中に客席に入ったボールは、全て持ち帰ることができます。
試合終了後のヒーローインタービューの後にサインボールを投げ入れてくれる!
試合終了後、その試合で最も活躍した勝利チームの選手のヒーローインタビューが行われます。
その後、ヒーロー選手によるサインボールの投げ入れが行われます。
ボールの落下点は争奪戦になりますので、周りを押しのけてボールをキャッチするようなことは控えましょうね。
グローブを使ってこれらのボールをキャッチする…と、文字にすると簡単そうに見えますが、キャッチまでには数々の困難があります。
サインボールと試合球は違う!試合中は油断せずに注意が必要!
サインボールと試合球の違い
野球場で使用しているボールは、どのようなものなのでしょうか?
サインボールは専用の柔らかいボールを使用しているため、ボールそのものに危険はありません。
素手でもキャッチは可能ですが、より正確にキャッチするためにはグローブがあったほうが良いです。
しかし、練習と試合で使用する硬式ボールは、文字通りの「硬い」ボールなので、ボールそのものが危険です。
選手がグラウンドから投げ入れる時は素人がキャッチする前提でふんわりと投げてくれますが、練習や試合のボールは、プロが本気で打った打球です。
速さ、勢いとも凶器となり得ます。
慣れていない素人がうかつに手を出せば骨折する恐れがあります。
過去には札幌ドームで、観戦中にファウルボールが顔に当たり失明したという事故が起こったこともあります。

客席に入るボールが争奪戦!周りに迷惑をかけないよう注意が必要
客席に入るボールは、争奪戦です。
子供から大人まで、何人もの人が群がって我先にキャッチしようと試みます。
グローブをはめて捕る気満々の人も、素手で捕りにくる猛者もいます。

グラウンドと異なり、客席には階段があったり座席の隙間が狭かったりと落下ポジションに入ることも容易ではありません。
自分の席を離れてボールを捕りにいく行為はやめるように係員が注意を促していますが、守ってくれない人もいます。
ボールを追うことに夢中になり、通路を歩いている人や座席に座っている人たちにぶつかったりしないよう十分に注意しましょう。
ボールが頭の上を通過しても油断してはダメ!
意外と見落としがちなのが、自分の上空を通過していったボールです。
もう来ないかと油断していると、壁などにあたって跳ね返ったボールが飛んでくることがあります。
打球のスピードが速いので跳ね返りも大きいです。
試合中はボールから目を離さないよう心がけましょう。

グローブを持ち込まない場合はボールから逃げたほうが無難

グローブを野球場に持ち込んでない場合にもしボールが飛んできたとしたら…。
この場合には「ボールから逃げる、よける」という選択はかしこい選択です。
グローブを持っていないならば、リスクを承知で素手で捕りにいくよりも逃げるほうが無難です。
1試合の間に、ボールはそこまで客席に飛んできません。
ベンチ周辺の内野席は比較的ファウルボールが飛んできやすいエリアですが、逃げることは十分可能です。
メットライフドームのベンチの横にせり出しているフィールドビューシートには、かつては防球ネットが張ってありませんでした。
選手が立つグラウンドと同じ目線で観戦することができる臨場感あふれる座席でしたが、直線で飛んでくる速いファウルボールが一瞬のうちに到達する危険な座席でもありました。

現在は防球ネットによりこのようなファウルボールが直接当たるリスクは格段に減りました。
客席に入るとしてもある程度の滞空時間があるため、逃げるための時間が確保できるようになりました。
これは、フィールドビューシートのみならず、内野席の前方でも同様の対策が取れます。
野球観戦に慣れてくると、どの辺りの席を選べばファウルボールが飛んでこないのかがわかるようになります。
内野席の上段など、ファウルボールがあまり来ない席を選べば安全です。
筆者は過去に一度、外野席で森友哉選手のホームランボールから逃げたことがあります。
逃げなければ直撃していました。
ボールを捕ることよりも、自分の身の安全を優先しました。
時にはそんな判断も必要になってきます。
ちなみになんですが、筆者はグローブは野球観戦に持ち込まない派です。
- グローブが荷物になること
- 持っていっても出番が少ないこと、
- もしボールが飛んできたら逃げると決めていること
がグローブを持ち込まない理由です。
この考えの人が大多数のように思います。
メジャーリーグの試合をテレビで見ていると、グローブを持っているお客さんが非常に多いのが目に付きます。
これは文化の違いによるものが大きいです。
基本的には、
「グローブ不要。ボールが飛んできたら逃げる」
の考えでOKです!
グローブがあってもなくても野球観戦は楽しめる!
試合中、鋭いボールが飛んでくるかもしれないリスクは常につきまといます。
しかし、ご紹介したように身の安全を確保する方法はいくらでもあります。
試合中に客席に入ったボールは全て持ち帰ることができるので、グローブを持ち込んで自分の近くに飛んできたボールをキャッチできれば良い思い出になることでしょう。
筆者は関東を中心に球場へ年間100試合以上観戦に行きますが、グローブを持ち込むことはほぼありません。
先に述べた、持っていても使う場面がほぼないからです。
ファウルボールが来なさそうな席を選ぶので、危険なボールにもほとんど遭遇しません。
グローブがなくても、決して危険ではないのです。
野球の楽しみ方は人それぞれですので、自分に合ったスタイルで野球観戦を楽しみましょう!