日米野球で日本に来日予定のイエリッチですが、2018年の成績が打率、安打数、本塁打、打点で自身の過去最高の成績を上回りました。
81年ぶりとなるナ・リーグ三冠王に近づいたイエリッチですが「今年の活躍が年俸に見合わないのではないか?」と感じました。
圧倒的な成績に見合わない年俸…
またイエリッチはイチローを凄くリスペクトしていることでも有名です。
尊敬してやまないイチローにどこまでイエリッチは近づけるのでしょうか?
今回はイエリッチの「成績とは見合わない年俸」や、イチローへのハンパないリスペクトぶりをご紹介します。
イエリッチは年俸いくらもらってる?推移をまとめてみた!
「2018年の成績に見合わない」
とも言えるイエリッチの年俸ですが、
一体いくらの年俸をもらっているのでしょうか?
イエリッチがメジャーデビューした年から
2018年までの年俸推移は下記の表になります。
(年俸はおおよそのレート換算金額です)
年度 | 年俸 |
---|---|
2013 | 5650万円 |
2014 | 5680万円 |
2015 | 6410万円 |
2016 | 1億1255万円 |
2017 | 3億9400万円 |
2017 | 7億8800万円 |
メジャーデビュー2年目からレギュラーを勝ち取り、ゴールドグラブ賞も獲得して頭角を現してきたイエリッチですが、2016年から本塁打と打点の成績が大きく成長しました。
成績アップに伴い、当然のように年俸も上がっています。
とはいえ、2018年の7億8800万円の年俸は、イエリッチの実力に見合った年俸なのでしょうか?
他の高年俸の選手たちと比較して検証していきます。
ハンク・アーロン賞はア・リーグがJDマルチネス、ナ・リーグがイエリッチに決定。これは「打者のサイ・ヤング賞」でいいんですよね?イエリッチはまだ26歳、今後どんな打者に成長するか楽しみ。イエリッチてどこか日本人ぽい顔つきに見えると思ったら母方の祖父が日本人という日系三世なんですね。 pic.twitter.com/3Ro5f4YWhs
— 増山慶太@ボールパークグルメ (@keita_mas) 2018年10月27日
イエリッチの成績と年俸は見合わないのか!あわや三冠王の活躍で安すぎる?
2018年のあわや三冠王の大活躍によって、いっきにメジャーリーグの中でも指折りの強打者へと成長したイエリッチ。
急成長が原因?で成績と年俸が見合わない状態になったと言えそうです。
イエリッチがメジャーデビューしてから
6年間の成績が下記の表になります。
元々メジャーでも平均以上の成績を残していて、レギュラーの座を張っていたイエリッチ。
2018年の成績が突出して良かったのがわかるかと思います。
この「あわや三冠王」の活躍によって、イエリッチは先日ナ・リーグの「ハンク・アーロン賞」の受賞が決まりました。
ハンク・アーロン賞は、その年に最も活躍した打者を称える賞で、受賞は大変名誉なことです。

今年のイエリッチの活躍ぶりが際立っていたことを現しています。
先ほど、イエリッチの年俸は7億8800万円とお伝えしました。
この年俸がどのくらい釣り合わないかを解りやすく比較するために、過去に三冠王を獲得している選手や、他の強打者の年俸と比べてみましょう。

2018年の年俸ランキング順に成績をまとめてみました。(年俸はおおよそのレート換算金額です)
1位:マイク・トラウト(エンゼルス)
年俸 :38億1000万円
打率 :.312
本塁打:39
打点 :79
2位:ミゲル・カブレラ(タイガース)
年俸 :33億5000万円
打率 :.299
本塁打:3
打点 :22
3位:ヨエニス・セスペデス(メッツ)
年俸 :32億4000万円
打率 :.262
本塁打:9
打点 :22
4位:ジェイソン・エイワード(カブス)
年俸 :31億4000万円
打率 :.270
本塁打:8
打点 :57
5位:アルバート・プホルス(エンゼルス)
年俸 :30億1000万円
打率 :.245
本塁打:19
打点 :64
ご覧の通り、メジャーリーグの野手年俸ベスト5の選手は、年俸30億円を超えています。
イエリッチが今年残した成績は、
打率 :.326
本塁打:36本
打点 :110
と、他のベスト5の選手と比べてみても突出しています。
それなのに今期の年俸が7億8800万円です。
年俸上位の選手の今年の成績と比較したら、正直イエリッチの年俸と今年残した成績が釣り合ってないと言わざるを得ません。

さらに驚きなのが、ブルワーズがイエリッチと結んだ契約内容です。
メジャーデビューをした2013年から、右肩上がりに成長しており、これからまだまだ成長が見込めそうなイエリッチ。
実は、所属しているブルワーズと格安で契約を結んでいました。
ブルワーズはイエリッチとお得な契約を結んでいた!
さらに驚きなのが、ブルワーズがイエリッチと結んだ契約内容です。
メジャーデビューした2013年から、右肩上がりに成長しており、これからまだまだ成長が見込めそうなイエリッチ。
ですが、実は所属しているブルワーズとイエリッチは5年間の契約を”格安で”結んでいました。

2018~2021年までのイエリッチの年俸は決まっていて、2022年はバイアウトが設定されています(年俸は1ドル112.5円で換算)。
年度(年齢) | 年俸 |
---|---|
2018(26歳) | 7億8750万円 |
2019(27歳) | 10億9687万円 |
2020(28歳) | 14億625万円 |
2021(29歳) | 15億7500万円 |
2022(30歳) | 16億8750万円 |
2022年に設定されているバイアウト金額は125万ドル(1億4062万円)です。
バイアウトは簡単に言えば、
「違約金を払って解雇する」
というものです。
イエリッチは2018年の今年、三冠王級の成績を残しました。
そして、現在の野手年俸トップクラスの選手と遜色ない実力を備えています。
さらに、ここから成長する可能性も大きいという、とてつもない価値があるイエリッチ…

仮に2022年に今年と同じような三冠王級の成績を残したとしても、もらえる年俸はトラウトの半分以下です…
現在のスーパースターと比較したらブルワーズにとっては”超格安”ですよね。
もちろんケガなどで成績が下降する可能性もあります。
先の契約と年俸まで確約されているというのはメリットですが、活躍しすぎると他の選手との比較で年俸が低く抑えられた感が出るのがデメリットです。
それにしてもメジャーは年俸の桁が違いますよね…
「アメリカンドリーム」の意味が身にしみます。

イエリッチのイチローへのリスペクトはハンパない!
メジャーリーグでも屈指の実力を誇るイエリッチですが、実はイチローに対するリスペクトがパンパないんです!
「イチローとはディー・ゴードンとフェイスタイム(テレビ電話)で話す時にはいつも話しているよ。今でも最高の人だし、話していて楽しいんだ。でも、個人的にはイチローに対するリスペクトが大きいので、自分から彼に電話して邪魔とかはできない」
とイチローとの思い出について楽しそうに語るイエリッチ。
そんなイエリッチが一番の思い出と語るのが、イチローがマーリンズ時代にメジャー通算3000安打を達成したときで、
「イチローとの最高の思い出は3000安打だね。あれは自分のキャリアの中でもお気に入りなんだ。色々な積み重ねがあって、あのクライマックスがあった。メディアもすごい人数がチームをフォローしていたしね。最終的にコロラドで達成したのは本当にクールだったよ。チームメイトはみんな幸せな気持ちになったんだ」
と当時の気持ちを語っていました。
今では、イチローと別々のチームになってしまったイエリッチですが、イチローが3000安打を達成し、喜びをチームメイト全員で分かち合った、あの時の思い出は今でも忘れないと言っているみたいです。
また、イチローの野球に対する哲学や準備の仕方についてはイエリッチにとって、とても参考になったようで、
「僕も彼から多くを学んだ。野球に対する哲学、日々の準備という部分だね。野球界で一緒にいて最高な人だった。一緒にプレーできたことは財産なんだ。彼自身も最高にクールな人なんだよ。自分はイチローが野球に関わっていることが嬉しいんだ。またフィールドで会いたいよ」
と話しています。
そんなイエリッチですが、イチローをリスペクトしていたのは、メジャーリーガーになってからでは無く、子供の頃からみたいで
「子供の頃は、あの独特な打ち方をよく真似したもんさ」
とイチローが打席に立つときに行うルーティーンや打ち方を真似していたとも語っています。
話は少し脱線しますが、現在の20代、30代の日本人がまだ子供の頃、よくイチローの真似をして遊んでいました。

イチローがメジャーでブレイクし、アメリカの野球少年も日本の野球少年と同じようにイチローを尊敬し、真似をしていたことを知りました。
そんなイチローを尊敬していた子供が大きくなってメジャーリーガーになっていることを知ると、イチローの凄さを改めて知ると共に、とてもうれしく誇らしい気持ちになりました。

「イエリッチの成績と年俸が見合わない」まとめ
イエリッチの戦績と年俸を比較すると、1年で30億円くらいもらってもおかしくないことになります。
5年先まで年俸が決まっているということが、今後のイエリッチのモチベーションにも影響されないか、心配になってきちゃいます…
イチローから学んだ準備の仕方や、野球哲学をこれからも活かして、いつかイチローと一緒に殿堂入りするような選手になることを期待したいです。
※2018/11/1追記
イエリッチ選手は日米野球の出場を辞退しました。
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