華々しい世界で何もかもが規模違いなメジャーリーグですが、メジャーリーガーは現役を引退してからも生活が守られていると言われています。
その中でも、死ぬまで保障される年金制度についてを支給の条件や、もらえる年金額などを詳しく見ていきたいと思います。
現役だけがメジャーリーガーではない!?手厚い年金制度
日本人選手がメジャーリーグへ挑戦する際必ず報道される内容の1つに「お金」があります。

私からすると、一流のプロ野球選手の年俸を聞くだけでも夢のある世界だな~と感じますが、メジャーリーグの契約金や年俸の額を聞くとさらに大きく驚きが隠せません。
しかし、メジャーリーグの実態は現役メジャーリーガーだけでなく、引退後も手厚く保障されているのです。
年金制度で見ていくと、1年間でもらえる年金額はなんと約2000万円(※1ドル110円と換算した場合)と桁違いの額です。
しかも60歳以降死ぬまで毎年約2000万円がもらえる終身年金となっています。
引退後に安定してお金が入ってくると考えると、現役中も不安なく野球に集中することができますね。
さすが一流スターたちが活躍する華々しい世界といえます。

条件はさまざまなメジャーリーグの年金制度

私たちが年金をもらうにあたっても、働き方や様々な条件で年金制度は変わってきます。
メジャーリーグも同じです。
メジャーリーグに1日でも登録されると年金受給の対象にはなりますが、年金を満額もらおうと思うと10年間のメジャー登録が必要となります。
10年間というと簡単なようにも思えますが、マイナーリーグは対象になりませんし、次々と新たなスターが加入してくる世界での10年間は厳しいようにも感じます。
しかし、そんな世界で活躍できたからこその手厚い年金制度があると考えられますね。
では、メジャーリーグに10年間登録がないと満額の年金がもらえないとなると、10年未満の登録がなかった選手はどうなるかが気になります。
前途しましたように、メジャーリーグに1日でも登録されると年金がもらえる対象になっていますので、登録された期間がキーポイントになります。
目安の支給率にはなりますが登録が5年であれば50%、6年であれば60%、7年で70%…10年で100%支給となります。
年金制度だけではありませんが、活躍すれば活躍するほど好待遇になるというところが選手1人ひとりのハングリー精神にもつながるのでしょう。
イチローや松井秀喜は年金を満額もらえる!
日本人メジャーリーガーで活躍した選手の代表といえばイチロー選手と松井秀喜さんになります。
この二人はメジャー登録10年をクリアしてますので、年金の満額支給の対象となってます。
60歳以降、毎年約2000万円(1ドル110円で換算)の年金を受け取ることができます。

メジャーリーグとNPBを比べるとどうなのか?
では、日本で活躍するNPB選手の年金はどうなっているのであろうか。
もちろんNPBでも年金制度はあります。
NPBでも55歳から死ぬまで年金がもらえる制度はありますが、額をみると年間約120万円となりメジャーリーグとの差が大きく開いてしまします。
また、条件もプロ在籍10年以上とありますが、こちらはメジャーリーグと違い1軍2軍での在籍に加えコーチや監督の在職期間も対象となります。
しかし、年間約120万円という額であると引退後に不安が残りますね。
現役引退後のセカンドキャリア問題の要因のひとつにもなるでしょう。
そもそもなぜ、メジャーリーグとNPBでここまでもの差ができるのかも気になるところです。
それは、支払われる年金はどこからのお金なのか、の違いです。
NPBは選手たちが所属する選手会からの支給だが、メジャーリーグではメジャーリーグの収益から支給されている。
メジャーリーグの収益とはいったい何なのか、と感じますが、簡単に言うとテレビ、ラジオの放映権収入やライセンス収入です。
1試合放映するにも莫大な契約金が必要とされるメジャーリーグですが、その莫大なお金を払ってでも放映する価値があるもの、皆が求めているものと考えられるでしょう。
この高額なお金を動かすのが、誰もが憧れるメジャーリーガーたちです。

メジャーリーグはNPBと違い、国民が“野球”に対する価値観の違いがあるというものの大きな影響力があるのでこれだけ手厚い保障になるのも納得できますね。
表世界だけでなくこういった裏を少し知るだけでも、メジャーリーグが夢舞台であることがわかります。

日本のプロ野球で活躍した選手がメジャーリーグを目指して海を渡るのも納得ですよね。
現役選手としてもらえる年俸も引退後の老後の年金も日本とアメリカでは大きな違いがあるのがおわかりになったのではないでしょうか?
最後までごらんいただきありがとうございました。